腎内科クリニック世田谷 美容外来ならではの取り組み 色彩色差計“CR-400®”による“美白管理”とは? 2025.07.03


菅沼 信也
目次
透析医療の論文を読み患者様の治療に役立てたい
その想いから“CR-400®”の導入を決意

『腎内科クリニック世田谷』は、先進の装置を導入し、15年以上にわたり腎臓内科、糖尿病・生活習慣病内科、人工透析内科の3つの診療科で質の高い医療を提供しています。そして昨年春に、“地域に根差し、心に寄り添う医療”というモットーを受け継ぎ、同じ世田谷・千歳烏山の地に最先端の治療を提供する美容・再生医療外来を開院しました。
本院の菅沼信也院長は、真面目で真摯な、お一人おひとりの悩みに寄り添う美容 ・再生医療を通じてwell-beingを叶えていただくために、最先端の治療と技術を駆使した“美”と“健康”を導く治療を提供しています。
とくに、本院ならではの試みとして、コニカミノルタ社製の色彩色差計“CR-400®”を使用して、施術前後の皮膚の明度(明るさ、白さ)を数値で示し、美白治療の効果を客観的に評価しています。 “CR-400®”は、食品や製品などの色管理などにも使われる機器です。

本院では菅沼信也院長の強い想いがあり、 “CR-400®”で皮膚の明度を測定する試みが導入されました。そのきっかけとなったストーリー、想いを伺いました。
「私の実家は長野県で内科の『菅沼病院』を経営しており、私自身も自ずと医師を目指すようになりました。学生時代から美容・再生医療に興味を持っておりましたが、当初は実家の病院を継ぐつもりでおりましたので、腎臓内科に入局。腎臓病治療と先進透析医療の経験を積み、2008年には『腎内科クリニック世田谷』を開院いたしました。
本院では『しっかり食べて動いて、しっかり透析』を基本方針としているため、全国平均と比較しても透析時間が長く、透析量も多いのが特徴です。そのため栄養状態がよい患者様が多く、元気で生き生きとしていらっしゃいます。
また本院では、最新のオンラインHDFという透析治療を導入しており、肌の透明度をキープできている方が多いのですが、末期腎不全の患者様は尿毒素の影響で肌の色が黒くなってしまう傾向にあります。透析医療で治療実績を上げるのはもちろんですが、そういった悩みを少しでも改善して差し上げたいと方法を模索していたときに、美容医療によるアプローチを検討するようになりました。
ある透析医療の論文で、実際にオンラインHDFで透析をした患者様の肌の明度を治療の前後に“CR-400®”で測定したところ、治療後に皮膚明度の数値がアップしたデータがすでに報告されていました。そこで、本院の美容外来開設にあたり、“CR-400®”で皮膚明度を数値化して、数値上でも目に見える結果を出していければと導入を決意しました。
人工透析内科にて、43名の本院透析患者様にご協力いただき、“CR-400®”にて皮膚明度の測定を行ったところ、皮膚明度の平均値が既報に比べ高値(肌が明るく、白いことを示す数値)でありました。
(https://www.jinnaika.com/archives/5004 (元気で長生き講座【2024年7月号】~血液透析濾過(HDF)による肌の明度(皮膚の明度)改善効果が報告されており本院透析患者様における皮膚の明度も高値です~)。
また美容外来の方でも、美白治療を受けられた何名かの患者様の皮膚明度を測定させてもらい、数値の変化についてのデータも蓄積できております。今後も引き続き、“CR-400®”を患者様の治療に役立ててまいりたいと思います」
施術前後に美白効果(皮膚明度)を数値で評価
色彩色差計“CR-400®”とは?

コニカミノルタ社製の色彩色差計“CR-400®”は、食品や塗料、プラスチックなどの色・色管理などに使われる機器です。さまざまな素材の色差を精密に測定することができます。
腎内科クリニック世田谷 美容外来では、本院ならではの試みとして、この“CR-400®”を使用して、施術前後の皮膚の明度を数値で示し、美白治療の効果を客観的に評価しています。
具体的には、特定の部位(顔面5部位・頚部1ヶ所・臍部上部1~2cm 1ヶ所〈2回測定〉)、計7ヶ所 計8回測定します。数値0(ゼロ)が真っ黒、100が真っ白を意味しているので、その間の数値が皮膚の明度(L値)として測定され、高値ほど皮膚の色が明るく白に近いことを示しています。測定した数値を治療前後に測定、また治療のたびに測定を行い、数値がどのように変化しているかで、美白治療の効果を客観的に判断します。こうすることで治療の経過を追跡し、必要に応じて治療計画を調整できますし、美白治療へのモチベーションも高まります。
美白治療の結果を数値で判断!?
美容医療の常識を覆す院長の想い

そもそも美白治療において、施術の結果の有無、良し悪しを判断することは難しいことです。たとえば他の美肌治療を例にすると、シミ・肝斑は薄くなったり、無くなったりする変化で治療効果を実感できます。また、ニキビ・ニキビ跡治療であればニキビが無くなったり、凹凸が無くなったりし、脱毛であれば毛がなくなるので、これらは目に見えて効果が分かりやすいと言えます。
一方でピコトーニングなどの美白治療、顔全体のトーンアップ治療は、元々の肌の色も人それぞれで、“良い”とされる基準の「色」「明るさ」の定義はありません。
もちろん患者様ご自身が満足すればそれがよい結果であると考えられますが、治療回数を重ねて効果が出てくる治療でもあるので、毎日鏡を見ているうちに自分の顔で起きている変化に慣れてしまい、治療による効果の良し悪しがあいまいになりがちです。
美容医療は患者様本人が費用感や結果に納得できるかどうか、施術に対する満足が得られるかどうか、その方の感覚次第なところがあります。もちろんご本人の満足度が最優先になるのですが、本院では真面目な美容医療を提供したい想いが強く、本院の菅沼信也院長は、皮膚明度計測という「数値」で治療効果を追えれば、患者様の満足度もさらに向上するのではないかと検討を重ね、皮膚明度計測が可能な “CR-400®”の導入に至りました。また、菅沼院長が身を置く内科医の世界は常に数値が治療結果の判断基準になっており、院長本人も“数値化”に強いこだわりを持っていたことも、“CR-400®”を導入したきっかけのひとつです。
患者様にはぜひ“CR-400®”による皮膚明度計測による美白治療効果判定を受けていただければと考えております。もちろん、カウンセリング時には、肌の状態を測定・解析し、悩みを“見える化する”肌診断専門のマシン『re-Beau2®(レビュー2)』も導入しております。美白だけではなく、たるみやニキビ、ニキビ跡改善、肌質改善などで悩んでいる方も、カウンセリング時に看護師や医師にご相談ください。
菅沼院長が身をもって体験した
美白肌に効果的な治療を厳選

「透析医療で治療実績を上げるのはもちろんですが、患者様の肌のお悩みを少しでも改善して差し上げたいと方法を模索していたときに、美容医療によるアプローチを検討するようになりました。もともと学生の頃から美容医療には興味を持っておりましたが、ちょうどその頃私は人生の転機となる出来事があり、それをきっかけに眼瞼下垂の手術や脱毛、美白トーニングなど、美容皮膚科をはじめとするさまざまな美容医療の施術を受け、スキンケアを実践しました。私自身が美容医療やスキンケアを通して、悩みやコンプレックスを改善することができたのです。美容医療のおかげで、心が明るくなり、人生が楽しく、充実した日々を送れるようになり、私はそれを身をもって実感することができました。患者様にも同様にwell-beingを叶えるひとつの手段として、気軽に美容医療を取り入れていただければと思った次第です」
菅沼信也院長の“CR-400®”による数値の変化
菅沼院長は、1年前と比較するとすべての測定部位で、肌が白く、明るくなっていることが数値から判明した。


※ピコレーザー(キュテラ社製 エンライトン®SR)によるピコフラクショナルとピコトーニングを組み合わせた施術
「数ある美容医療の中でも、個人的には美白治療が大好きです。Wピコ(ピコフラクショナル+ピコトーニング)やピーリングなどの施術を受けてきました。毎日のスキンケアは美白系のドクターズコスメ資生堂ナビジョンDR®を使用し、日焼け止めや日傘を使用するなど紫外線対策も万全です。本院での施術やセルフケアのおかげで、肌トラブルはほとんどなくなり、肌が白くなったと感じていますし、実際肌が綺麗で白くなったと知人からも言われる様になりました。測定結果にて本院美容・再生医療外来看護師より、コントロール部位である左頚部や臍部上部1~2cmの部位においても皮膚の明度L値の上昇がみられたことをご指摘頂きました。考えられる要因としてはここ一年日焼け止めを頚部にまで塗布していること、日傘に加え、美白効果が期待出来るビタミンCの錠剤シナール錠®を連日内服している効果も出ていることが考えられます」
本院の美白治療は、菅沼院長が美白肌への強い想いをもって厳選し、取り入れてきた経緯があります。美白は、クリニックでの治療だけではなく、日々のケアでも効果に差が出ます。本院でも美白治療を希望される患者様は多数いらっしゃいますが、ライフスタイルに合わせて治療とセルフケアを効率よく組み合わせオーダーメイドで治療を行っています。たとえばゴルフを趣味とされる患者様には、翌日ゴルフのラウンドが控えている場合には治療をお休みしたり、日焼け止め・飲む日焼け止めサプリメント等を摂取していただいたりと、トータルでアドバイス・サポートしております。
腎内科クリニック世田谷 美容外来で受けられるホワイトニング(美白)治療
①「エレクトロポレーション」によるビタミンCやトラネキサム酸の経皮的ドラッグデリバリー
② メラニン色素にアプローチし色素沈着を改善するレーザー治療「ピコトーニング」
③ 肌質改善を促す「ケミカルピーリング」や肝斑改善に特化した「リバースピール」
④ シミやそばかす、くすみを改善するグルタチオンによる「白玉点滴(美白点滴)」
⑤ 美白効果が期待出来るトラネキサム酸などを含む 「ドクターズコスメ」
⑥ ビタミンCなど「内服薬」
⑦ 血液透析患者様の「オンラインHDF」
上記の治療はすべて美白効果が期待できる治療として、本院にて実施が可能です。まずは目に見える変化でご満足いただけるような治療を実施し、さらに、“CR-400®”を使用して施術前後の皮膚明度を数値でも明確に示し、美白治療効果の指標となる数値を提供いたします。これにより治療の経過を追跡し、必要に応じて治療計画を調整することが可能です。
ご興味のある美白治療がございましたら、本院スタッフまでお気軽にお問い合わせください。 また本院ならではの取り組み“CR-400®”による皮膚明度の測定につきましても、ご不明な点や疑問点などがございましたらお問い合わせください。
このコラムは2025年7月3日現在の内容です。詳細はお問い合わせください。