腎内科クリニック世田谷 美容・再生医療外来 KIDNEY CLINIC SETAGAYA
コラム
美容皮膚科

ボトックス治療のパイオニアが語る「技術×芸術」のエイジングケア 2025.12.24

形成外科医としての深い知見と、30年以上前から取り組んできたボツリヌストキシン(ボトックス)治療へのこだわり。今回は、美容医療歴35年を迎えるベテラン医師、松下洋二先生に、これまでのキャリアや得意とする治療、そして医師としてのやりがいについてお話を伺いました。
この記事の監修ドクター
腎内科クリニック世田谷美容・再生医療外来 医師
松下 洋二
鳥取大学医学部卒業後、京都大学医学部形成外科入局。1995年~有名美容外科分院長を歴任し、大学附属病院、他関連病院にて形成外科、美容外科分野の研鑽を積む。2007年に都内有名美容クリニック美容診療部長に就任。現在に至る。レーザー治療、注射、糸などを組み合わせたエイジング施術が得意。
日本美容外科学会正会員/日本形成外科学会正会員/日本美容医療協会正会員/アラガン社ボトックス認定医/アラガン社ヒアルロン酸認定医

ドクタープロフィール

松下 洋二(まつした ようじ)

【経歴】

鳥取大学医学部卒業後、京都大学医学部形成外科に入局。大学附属病院や関連病院にて形成外科・美容外科分野の研鑽を積む。1995年より有名美容外科の分院長、2007年には都内有名美容クリニックの美容診療部長などを歴任。長年にわたり美容医療の第一線で幅広い症例に携わる。現在は「腎内科クリニック世田谷 美容・再生医療外来」にて診療を行う。美容医療歴35年。

【所属学会・資格】

  • 日本美容外科学会 正会員
  • 日本形成外科学会 正会員
  • 日本美容医療協会 正会員
  • アラガン社ボトックス認定医
  • アラガン社ヒアルロン酸認定医

【専門・得意分野】

レーザー治療、注入、糸リフトなどを組み合わせたナチュラルなエイジングケア。特にボトックス治療に関しては30年前からの研究実績を持つ。

形成外科から美容医療へ
「切らない治療」へのニーズに応えて

Q. まずは、松下先生のこれまでのご経歴について教えてください。

松下先生:
医師としてのスタートは、京都大学医学部の形成外科でした。当初は交通事故による外傷や、生まれつきの形態異常、やけどの治療、あるいは皮膚がんの手術といった、いわゆる「保険診療」の外科治療をメインに行っていました。 その後、1995年頃から本格的に美容外科の道へ進み、分院長や美容診療部長などを務めながら、長年にわたり第一線で経験を積んできました。四半世紀以上にわたり、美容医療の変遷と共に歩んでまいりました。

Q. 保険診療の形成外科から、美容医療の道へ進まれたきっかけは何だったのでしょうか?

松下先生:
もともとの専門が形成外科ですから、メスを使った外科的な処置はもちろん得意分野です。ただ、日本人の患者様はどうしても「メスを入れて切ること」や「顔が大きく変わってしまうこと」に対して不安を感じたり、避けたりする傾向があります。

実際の診療現場でも「まずは注射などの切らない方法で治療したい」というお声が非常に多かったんです。そうした患者様の声に応える形で、私も徐々に美容皮膚科的な施術を深く研究するようになり、現在のような「切らない治療」を中心としたスタイルへと移行していきました。

30年前からの独自研究
「ボツリヌストキシン(ボトックス)注射」へのこだわり

Q. 多くの施術の中で、先生が最も得意とされている治療は何ですか?

松下先生:
やはり「ボトックス(※)」ですね。切らない治療の中では一番自信を持っています。 今でこそボトックス注射は当たり前の治療になっていますが、私はまだ日本にそれほど普及していない黎明期から始めていました。

当時は情報も少なかったので、海外の論文を参考にしたり、個人輸入で薬剤を取り寄せたりして、自分なりのマニュアルを作成して研究を重ねてきました。そうした黎明期から長年扱っていますので、様々な応用が利きますし、蓄積された経験値が強みになっていると思います。

Q. ボトックス治療において、先生が重要視されているポイントはありますか?

松下先生:
ボトックスは一概に「打てばいい」というものではありません。針を刺す深さ、薬剤の濃度、そしてどの部位に打つかという細かい調整によって、効果が全く変わってしまいます。

その微調整こそが重要で、やはり「医師の腕次第」で結果が左右される奥深い治療だと感じています。 私自身、ヒアルロン酸は体質に合わないため打っていませんが、ボトックスに関してはもう15年以上、自分で自分の顔に打ち続けています。現在62歳になりますが、自身の顔の状態を見ながらメンテナンスをしていますよ。

(※)「ボトックス」はアラガン社の登録商標です。一般的には「ボツリヌス療法」となります。本院ではアラガン社製「ボトックスビスタⓇ」のほか、複数の製剤を取り扱っています。

芸術肌な一面とクリニックの魅力

Q. 先生はプライベートでも多趣味だと伺いました。

松下先生:
そうですね、趣味は多すぎて困るくらいなのですが(笑)、一番はピアノです。実は5歳からずっと続けていて、医師としてのキャリアよりもピアノ歴の方が長いくらいなんですよ。一時は音大に進もうかと考えたほどでした。それ以外にも絵を描いたり写真を撮ったりと、美しいものを見たり触れたりすることが好きですね。

Q. その芸術的な感性は、美容医療にも活かされているのでしょうか?

松下先生:
そうですね。ボトックスなどの施術は、ただシワを消すだけでなく、お顔全体のバランスを見て「芸術的に仕上げる」という側面があります。

私の場合は、ピアノや絵画で培った「美的な感性」や「手先の感覚」が、繊細さが求められる注入治療にそのまま活かされていると感じています。「芸術肌」と言われることもありますが、自分でもそういった感覚を大切にして施術を行っています。

Q. 腎内科クリニック世田谷の美容外来はどのような特徴がありますか? おすすめの治療も教えてください。

松下先生:
本院はこじんまりとしていますが、その分とてもアットホームな雰囲気です。完全予約制で個室をご用意していますので、静かな環境でリラックスして治療を受けていただけます。

おすすめの治療としては、大きく分けて「美白系」と「たるみ・シワ系」があります。 美白系では、レーザートーニングや、ピコレーザーを使った「ピコスポット」「ピコトーニング」などがおすすめです。 たるみ・シワ系では、超音波を使った「HIFU(ハイフ)」に加え、私が得意とするヒアルロン酸やボトックスなどの注射系治療を組み合わせる方法をご提案しています。

30年来の患者様との絆
医師としてのやりがい

Q. 35年という長いキャリアの中で、特に印象に残っているエピソードはありますか?

松下先生:
以前、大阪で美容クリニックを開業していた時代があるのですが、当時からもう30年近く通い続けてくださっている患者様がいらっしゃいます。

私が大阪から東京へ拠点を移した際も、「先生についていきます」と言ってくださり、今は毎回新幹線に乗って通院していただいています。その方は和菓子作りが得意で、来院される当日の朝早くに起きて、手作りのおはぎやぼた餅を作って持ってきてくださるんです。 大阪だけでなく、長野や北海道、沖縄など、遠方からわざわざ足を運んでくださる患者様も多く、本当に医師冥利に尽きると感じています。

Q. それは素晴らしい信頼関係ですね。先生にとっての「美容医療のやりがい」とは何でしょうか?

松下先生:
患者様が治療を受けて若返ったり、綺麗になったりすることで、ご自身のモチベーションが上がり、毎日の生活が楽しくなっていく様子を見ることですね。

外見が変わることで意欲が湧き、趣味を楽しむなど生活が広がっていく。それがその方の「人生の彩り」になります。そうした人生を豊かにするお手伝い、力添えができることが、私にとって一番のやりがいです。

Q. 最後に、先生ご自身の健康維持の秘訣を教えてください。

松下先生:
やはり体が資本ですので、週に1回はパーソナルトレーニングでの筋トレと、パーソナルストレッチを受けています。また、ウォーキングも1日平均8000歩を目標に行い、体力維持を心がけています。

これからも自身の健康を保ちながら、確かな技術と感性で、患者様の人生に彩りを添えるお手伝いを続けていきたいと思っています。

このコラムは2025年12月24日現在の内容です。詳細はお問い合わせください。

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