腎内科クリニック世田谷 美容・再生医療外来 KIDNEY CLINIC SETAGAYA
コラム
美容皮膚科

メスを使わない、切らないリフトアップ「糸リフト(スレッドリフト)」 2025.09.25

気になる、フェイスラインのぼやけやほうれい線。こうした「たるみ」の悩みは、コラーゲン減少や骨格の変化といった、セルフケアでは対応が難しい顔全体の構造変化が原因です。
そこでおすすめなのが、メスを使わない「糸リフト(スレッドリフト)」。進化したこの施術は「切らないフェイスリフト」として注目を集めています。
本院では、日本人の骨格に合わせて開発された特別な「アルテミスリフト」をご提供しています。高いリフトアップ効果と持続性で、自信あふれる若々しい笑顔を取り戻しませんか。
この記事の監修ドクター
腎内科クリニック世田谷美容・再生医療外来 医師
松下 洋二
鳥取大学医学部卒業後、京都大学医学部形成外科入局。1995年~有名美容外科分院長を歴任し、大学附属病院、他関連病院にて形成外科、美容外科分野の研鑽を積む。2007年に都内有名美容クリニック美容診療部長に就任。現在に至る。レーザー治療、注射、糸などを組み合わせたエイジング施術が得意。
日本美容外科学会正会員/日本形成外科学会正会員/日本美容医療協会正会員/アラガン社ボトックス認定医/アラガン社ヒアルロン酸認定医

糸リフトが解決する悩み

「いつまでも若々しく、自信に満ちた自分でいたい」という願いは、年齢や性別を問わず、多くの方が抱くものではないでしょうか。仕事や日々の生活に追われる中で、ご自身のケアに十分な時間をかけられないと感じる方も少なくないでしょう。ここでは、現代の美容皮膚科で注目される「糸リフト」が、どのようなお悩みを解決できるのかをご紹介します。

こんなお悩み、ありませんか?

  • フェイスラインのぼやけ:キュッと引き締まっていた輪郭が、年齢とともに緩んできたように感じる。
  • 頬のたるみ:重力に逆らえず、頬の脂肪が下がり、顔全体が間延びした印象に。
  • ほうれい線・マリオネットラインの深化:口元のしわが目立ち始め、疲れて見える、老けて見えると感じる。
  • 肌のハリ・弾力の低下:肌の弾力が失われ、全体的にハリがなく、たるみが気になる。
  • 深刻化するシワ・ハリの低下:長年の積み重ねでシワが深く刻まれ、皮膚そのものが薄くなってきたように感じる。肌全体のハリが失われ、全体的にしぼんだ印象が気になる。
  • 首のしわ・たるみ:顔だけでなく、首のしわやたるみも気になり始めた。
  • 「切る」施術には抵抗がある:美容整形手術には興味があるものの、メスを使うことやダウンタイムの長さ、傷跡が残ることへの不安が大きい。

これらの悩みは、加齢による肌の構造変化(コラーゲンの減少やそれを支える組織の緩み)からくる「たるみ」が主な原因です。

30代・40代の方は、たるみが本格化する前の予防的なケアとして。
50代以降、そして60代、70代の方は、今あるお悩みを改善し、若々しい印象を取り戻すための効果的なアプローチとして。
また、近年では美意識の高い男性が、ビジネスやプライベートで好印象を与えるための選択肢として選ばれるケースも増えています。

糸リフトは、こうした幅広いニーズに応えることができる、非常に効果的な施術です。

メスを使わないスレッドリフトの仕組み

糸リフトは「切らないフェイスリフト」とも呼ばれ、メスを使わずにたるみを物理的に引き上げる画期的な美容施術です。しかし、「本当に糸でリフトアップできるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、そのメカニズムを詳しく解説します。

顔のたるみは、皮膚だけの問題ではありません。私たちの顔は、皮膚、皮下脂肪、筋肉、骨、そしてこれらを繋ぎ止める靭帯といった複雑な構造で成り立っています。加齢によって、以下のような変化が起こります。

顔のたるみの原因

  • コラーゲン・エラスチンの減少
  • 皮下脂肪の移動
  • 靭帯の緩みと骨の萎縮
  • 筋肉の引っ張る力

たるみは顔全体の「支え」が少なくなっていくことで生じるため、根本的なアプローチが必要です。
糸リフトでは、特殊な医療用の糸を皮膚の下、具体的には皮下脂肪層や筋膜に挿入し、たるんでしまった組織を物理的に引き上げて固定することで、リフトアップ効果を実現します。

物理的な引き上げと固定

糸の表面には「コグ(トゲ)」や「バーブ」と呼ばれる特殊な突起が付いています。このコグが皮下組織にしっかりと引っかかることで、たるんだ皮膚や脂肪を元の位置に戻し、その場でしっかりと固定します。これにより、施術直後からフェイスラインの引き締まりやたるみの改善を実感できます。

「切開フェイスリフト」のようにメスで皮膚を切除するのではなく、糸で内側から引き上げるため、体への負担が少なく、ダウンタイムも比較的短いのが特徴です。

肌のハリや弾力アップ! コラーゲン生成の促進による肌質改善

糸リフトの効果は、物理的な引き上げだけではありません。挿入された糸は、異物として認識されることで、その周囲の組織を刺激します。この刺激により、肌のハリや弾力に不可欠なコラーゲンやエラスチンの生成が活発に促されます。 これにより、施術後数週間から数ヶ月かけて、肌全体のハリ感や弾力が増し、小ジワの改善や肌質の向上といった、まるで内側から若返ったかのような効果も期待できるのです。糸が体内で溶けて吸収された後も、新しく生成されたコラーゲンは肌に残るため、長期的な美肌効果が持続します。

美容皮膚科と美容整形の中間的な施術

美容医療には様々な種類がありますが、大きく分けて「メスを使わない施術」と「メスを使った外科的手術」があります。

メスを使わない美容クリニック施術とは、ピーリング治療、レーザー治療、HIFUや高周波といったマシン治療、ヒアルロン酸やボツリヌストキシンなどの注入治療、そしてこの糸リフトなどが含まれます。これらは、比較的手軽に受けられ、ダウンタイムも短い傾向にあります。

一方、メスを使った美容外科手術には、切開フェイスリフトのように、メスを使って皮膚を切開・切除する手術は、より劇的な変化や長期的な効果が期待できる反面、体への負担が大きく、ダウンタイムも長くなる傾向があります。

糸リフトは、切開を伴わないため「美容皮膚科」の範疇に位置づけられつつも、そのリフトアップ効果は、外科的手術に匹敵するほどの変化をもたらす場合があります。まさに、手軽さと効果の高さが両立する「美容皮膚科と美容整形の中間的な施術」と言えるでしょう。

吸収されることで美肌効果も!
進化を続ける「糸」のテクノロジー

ひと昔前の美容医療では、「金の糸」が流行した時代もありました。しかし、非吸収性の金の糸は、体内で分解されずに残り続けるため、トラブルが多かったり、年数が経つと皮膚から飛び出てきたりするリスクがありました。そのため、現在ではほとんど使用されていません。

しかし、医療技術の進歩は目覚ましく、現在の糸リフトに使われる糸は、素材、形状、特性、持続期間、そして安全性において、格段の進化を遂げています。もはや「糸に浸み込ませている薬剤も進化」という表現の通り、糸自体がコラーゲン生成を促す役割を果たすなど、その機能は多岐にわたります。

現在の主流は、安全性が高く、一定期間で体内に自然に吸収される「吸収性の糸」です。吸収性の糸には、主にPDO、PCL、PLAといった種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。

コグ(トゲ)の有無と形状

糸リフトで使われる糸は、大きく分けて「コグ付き糸」「コグなし糸」があります。

「コグ付き糸」は、糸の表面にトゲ(コグ、バーブ)が付いており、皮下組織にしっかりと引っかかって物理的な引き上げと固定を行います。強力なリフトアップ効果を目的とする場合に用いられます。

 「コグなし糸」は、トゲがない細い糸で、皮膚の下に入れることでコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌の引き締め(タイトニング)や肌質改善効果を狙います。

コグの形状も進化しており、従来の三角形のとげのようなコグから、より強力な引き上げと組織損傷の低減を両立する特殊な形状のコグを持つ糸も開発されています。また、メッシュ状の構造を持つことで、組織との絡みつきを強化し、引き上げた状態をより強固に維持する糸も登場しています。

主な吸収性糸の種類と特徴

吸収性の糸には、主に以下の3種類があります。クリニックによって使用する糸が異なるため、施術前に確認することが重要です。

PDO(ポリジオキサノン)

外科手術の縫合糸としても使用されるため、非常に安全性が高いことで知られています。種類が豊富で、細いものから太いもの、コグの形状も様々です。約6ヶ月〜1年ほど持続します。

PCL(ポリカプロラクトン)

FDA承認済みの安全性の高い素材で、柔軟性があり自然な仕上がりが期待できます。しかし、熱に弱いためHIFUなどの施術との併用は難しい場合があります。持続期間は約2〜4年ほど。

PLA(ポリ乳酸)

FDA承認素材で、強いリフトアップ効果が特徴。糸が硬く、凹凸やトゲで効果を強化できる。先端が丸い形状もあり、ダウンタイムが少ない利点もある。持続期間は約1年半〜2年ほど。

糸による美肌効果は美容大国・韓国でも大人気

美容大国として知られる韓国では、その手軽さから「ショッピングリフト」という名称で親しまれている糸リフトがあります。これは、その名の通り、ショッピングの合間にも気軽に、そして手軽にリフトアップ施術を受けられるというコンセプトで広まりました。

ショッピングリフトは、一般的にコグのない非常に細い吸収性の糸を多数挿入することで、肌のハリや弾力を改善し、全体的な引き締め効果を狙う施術を指すことが多いです。劇的な変化というよりも、肌質改善や軽度のたるみ予防を目的とし、ダウンタイムがほとんどなく、気軽に受けられるのが魅力です。「手軽に受けられる本格的なたるみケア」として非常に人気を集めています。

このように、糸リフトの進化は日進月歩です。ひと昔前の懸念点を克服し、より安全に、より効果的に、そしてより自然な仕上がりを目指せるようになりました。まさに、現代の美容皮膚科の最高峰施術と言えるでしょう。

糸リフトが選ばれる理由

糸リフトは、若々しい印象を取り戻すための優れた選択肢です。ここでは、その具体的なメリットと期待できる効果を詳しく見ていきましょう。

糸リフトの5つのメリット

1.即効性のあるリフトアップ効果

施術直後からリフトアップ効果を実感できる点が最大の魅力です。フェイスラインの引き締めや頬の位置の変化など、セルフケアでは得られない目に見える変化を感じられます。

2.メスを使わない低負担施術で、傷跡が目立ちにくい

糸リフトはメスを使わず、細い針で糸を挿入するため、傷跡が目立たず、周囲に気づかれずに自然な若返りが期待できます。

3. ダウンタイムが比較的短い

切開リフトに比べてダウンタイムが短いのも糸リフトの利点です。通常、腫れや内出血は数日~1週間程度で治まることが多く、長くても1ヶ月ほどで症状は落ち着きます。

4. 肌質改善・美肌効果も期待できる

挿入された糸が真皮層や皮下組織を刺激することで、コラーゲンやエラスチンを生成。肌全体のハリ感、ツヤ感が増し、小ジワの改善や肌の引き締め効果も期待できます。

5. 将来的なエイジングケア・予防効果

将来的なたるみや老け顔の進行を予防し、若々しい状態を長く維持するアンチエイジング効果も期待できます。30代・40代は、「予防」の観点からも糸リフトが適している年齢層です。

糸リフトのデメリット・リスクと対策

素晴らしい効果が期待できる糸リフトですが、他の美容施術と同様に、いくつかのデメリットやリスクも存在します。施術を受ける前にこれらを正しく理解し、適切な対策を講じることが重要です。

まず、糸リフトの効果は永久ではありません。体内で吸収される糸を使用するため、物理的なリフトアップ効果は糸の種類に応じて数年で徐々に薄れていきます。しかし、糸が吸収される過程でコラーゲン生成が促され、肌の内側からハリや弾力が高まる点にもあります。そのため、1年から1年半ごとの定期的な施術は、効果の維持だけでなく、長期的な肌質の改善とたるみ予防にも繋がります。

また、糸リフトは非常に重度なたるみの場合、期待通りの効果が得られない可能性もあります。ご自身のたるみの状態に最適なアプローチを見つけるため、カウンセリングで医師と十分に相談し、場合によってはヒアルロン酸注入やHIFU、外科手術といった他の選択肢も検討することが大切です。

施術後の仕上がりに関しては、まれに皮膚のひきつれや凹凸が生じることがあります。これは医師の技術力に大きく左右されるため、経験豊富な医師が一人ひとりの骨格に合わせて施術を行うことでリスクを最小限に抑えられます。本院の「アルテミスリフト」は、特殊な形状のコグ(突起)により組織への負担を減らし、術後の違和感や凹凸のリスクを低減するよう設計されています。

このほか、体内に糸を挿入するため、ごく稀に感染症やアレルギー反応が起こる可能性もゼロではありません。本院では衛生管理を徹底していますが、万が一、施術後に強い痛みや腫れが続く場合は速やかにご相談ください。その他、一時的な腫れ、内出血、痛みなどが生じることもありますが、多くは時間と共に落ち着きます。

糸リフトの効果を最大限に引き出し、リスクを最小限に抑えるためには、信頼できる医師による適切な診断と施術、そして丁寧なアフターケアが不可欠です。

腎内科クリニック世田谷 美容外来が提供する糸リフト施術

本院では、美容皮膚科の最高峰施術である糸リフト「アルテミスリフト」を提供しています。

「アルテミスリフト」は、ただの糸リフトではありません。日本人の骨格やニーズに合わせて、糸リフトにおいて豊富な経験と実績を持つ韓国人医師と日本人医師がタッグを組み、共同開発した画期的な「第四世代の糸リフト」です。

高いリフトアップ効果と持続性、そして安全性を追求した溶けるタイプの糸を採用しています。糸の素材は主にPDO(ポリジオキサノン)とPLLA(ポリ乳酸)の2種類があり、長さ、固さ、リフト力によって複数の種類が用意されています。これにより、患者様一人ひとりのたるみの状態や骨格、希望する仕上がりに合わせた最適な組み合わせで施術を行うことが可能です。

アルテミスリフト(PDO BASIC MESH)の特徴

強力なリフトアップ効果、高い持続性、そして肌質改善の3つを同時に実現する画期的な施術です。

その秘密は、まず皮下組織をしっかりと掴んでたるみを強力に引き上げる、特殊な「五角形のコグ(突起)」にあります。この独自形状のコグは、組織への負担を抑えながらリフトアップ効果を長期間維持し、術後の違和感も軽減します。さらに、糸が持つ立体的な「3Dメッシュ構造」が組織との癒着を促し、引き上げた状態をより強固にキープします。

加えて、糸が体内で吸収される過程でコラーゲンの生成を強力に促すため、物理的なリフトアップ効果だけでなく、肌の内側から湧き上がるようなハリと弾力をもたらします。これにより、気になるたるみを改善へと導くと同時に、若々しい肌質そのものを取り戻す効果が期待できるのです。

アルテミスリフトの施術の流れ

施術時間は約30~60分程度。施術部位や糸の本数によって異なります。

1. カウンセリング・診察

経験豊富な医師が患者様のお肌の状態を丁寧に診察し、たるみの原因や程度を詳しく診断します。

2. 施術前の準備(マーキング・麻酔)

施術前に、リフトアップ効果を最大限に引き出すための糸の挿入ラインをデザインし、丁寧にマーキングを行います。その後、施術エリアを清潔に消毒し、痛みを最小限に抑えるために局所麻酔を行います。

3. 糸の挿入

特殊な針(またはカニューレ)を使用し、デザインに沿って丁寧に糸を皮下組織に挿入していきます。本院の医師は、糸リフトの経験と技術を豊富に持つため、患者様の骨格や筋肉の動きを考慮し、最も効果的かつ自然な仕上がりになるよう細心の注意を払って施術を進めます。

4. 施術終了・アフターケア

糸の挿入が完了したら、施術エリアを再度消毒し、施術は終了です。その後、ご自宅でのケア方法や日常生活における注意事項について詳しくご説明します。施術後の腫れや内出血は時間の経過とともに回復します。

5. 経過観察

術後の経過をしっかりと確認するため、必要に応じて定期的な経過観察を行います。副作用や感染症がないか、リフトアップ効果が適切に出ているかを医師が確認します。

施術後の留意事項とダウンタイム

数日間程度、鈍い痛みや圧迫感を感じることがあります。また、むくみや皮膚のつっぱりを感じることがありますが、徐々になじんで落ち着きます。糸リフトは体への負担が少なく、比較的ダウンタイムも短い施術ですが、施術後の適切なケアと注意点の理解が、良好な経過と効果の維持につながります。

まずはお気軽にご相談ください

美容皮膚科の最高峰施術である糸リフトは、メスを使わずに若々しい印象を取り戻すための効果的な選択肢です。即効性のあるリフトアップ効果に加え、肌質改善、そして比較的短いダウンタイムというメリットは、忙しい現代女性のライフスタイルにもマッチするでしょう。

たるみのお悩みは、一人で抱え込まず、ぜひ一度本院にご相談ください。経験豊富な医師が、あなたの肌状態やご希望を丁寧に伺い、美容皮膚科の最高峰施術であるアルテミスリフトをはじめ、最適な治療プランをご提案いたします。

このコラムは2025年9月25日現在の内容です。詳細はお問い合わせください。

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